都営地下鉄独自の火災対策

今日は防災の日
ということで、一昨日(2013年8月30日)NHK首都圏スペシャル「地震火災から命を守る〜関東大震災90年〜」で取り上げられていた、都営新宿線大島駅に行って来ました。

大惨事にもなりかねない地下鉄駅構内での火災。防火シャッターが大きな役割を果たしますが、番組ではどのような仕組みで閉まるのかを紹介していました。
都営地下鉄では、火災に備えて独自の対策をしているそうです。

地下鉄の駅では煙感知器の設置が義務付けられていて、乗客の避難を優先させるため、煙を感知すると一旦シャッターが下から2Mの高さで止まり、避難完了後、駅係員等が手動でシャッターを閉めて火の拡大を防ぐという対策が取られています。

都営地下鉄では、煙感知器に加え熱感知器も取り入れています。


番組で取り上げられていたのと同じ場所で撮影。
左が煙探知機、右が熱探知機です。

設置場所はこんな感じ。

エスカレーター手前の天井に設置されています。


火災の際は天井に格納されたシャッターが火を食い止めます。
煙を感知して2mの所で止まったシャッターは、熱感知器で熱を感知すると自動的に下まで閉まる仕組みです。


実際にシャッターが全部閉まったところを再現した画像。
NHK首都圏スペシャル「地震火災から命を守る〜関東大震災90年〜」より)。

こうしてシャッターの閉め忘れを防ぎ、被害の拡大を食い止めます。
手動で閉める危険性も少なくなるので、駅係員の安全も確保できますね。