江戸川上水町村組合の水止栓蓋

いつも路上散歩の際には、事前に調べたりすることなく偶然の出会いや発見を楽しんでいるのですが、Twitterでお世話になっている方から江戸川上水の蓋があると教えていただいたので、その方のブログや「路上文化遺産データベース」などを見て行ってきました。

都営新宿線西大島駅から明治通りを亀戸方面へ徒歩3分程行くと、目当ての蓋がありました。
らかん通り商店街の「大林酒店」の自販機の前にぽつんと。
建物もいい雰囲気です。

蓋のアップはこんな感じ。

事前に調べていなければ、これが江戸川上水の蓋とは分からない程の摩耗度!
上部に「エ、ト、川、水」の四文字を組み合わせた紋章があり、下に水止栓の文字が書かれているそうですが、言われてみればかすかにそんな面影も??
......正直、私には分かりませんでした(; ;)
摩耗していてもロゴや文字で判読できる方達って凄いです。

でも、見つけた時は嬉しかったです。これがデータベースにあった蓋だと思うとテンションが上がります(^^)

ところで、こんな道の端にある物がどうしてこんなに摩耗しているのか。
こんなに端っこを歩く人は少ないし、もしかして自販機で買う人?こんなに摩耗するほど売れているのかな?

真相は撮影している時に分かりました。

なんと、お店のご主人が、自販機の補充をしている時に踏んでいる!!!
しかも、蓋を軸にして体重移動しながら次々と商品を入れているし!


(さすがにその姿を撮影するのははばかられたので、ご主人が店内に引き上げた後にパチリ)

お店も古くからありそうな佇まいだし、どうやらこの小蓋は(ほぼ)ここのご主人に踏まれて摩耗してきたようです。(予想)
雑踏の中で踏まれて摩耗した蓋や金属が好きなのですが、ここまで限定的に踏まれている蓋も面白いですね。

ちなみに、この酒屋さんはお酒を売るだけでなく、店内に立ち飲みのカウンターがあり、夕方から一杯飲み屋になるそうです。古くからの常連さんが通っているような雰囲気でした。
お酒が飲めればちょっと一杯寄りたかったです。お酒が弱くて残念です。


そして、道を挟んだ反対側にも超摩耗した蓋があるとあったので、そちらも見てきました。

こちらは焼き鳥居酒屋さんの前。

蓋のアップはこんな感じ。

もう、何の蓋なのか原型をとどめていません^^;
江戸川上水の蓋かも?という事なので、真相は分かりませんが、


お店の入り口の前にあったので、この蓋を摩耗させたのは主にこのお店の従業員やお客さんのようです。