愛犬の脱毛の原因

最近愛犬の抜け毛がいつもより凄いな、今年は暑いからかなとか思っていたら、薬の影響が毛根にも出てきたとの事。
ステロイド剤はやはり怖いです。

自己免疫疾患と診断されてから早8ヶ月。

状態が落ち着いてきたので、先月からステロイド剤の量を1日1/2錠から一日置きに減らしています。
投薬開始当初は1日1錠→3ヶ月後から1日1/2錠→先月から一日置きに1/2錠。
それでも小型犬にしてはかなり多い量なのだそうです。

基本的に人間も動物も薬に区別はなく、単に量が違うだけだそうで、今まで愛犬が飲んでいたステロイド剤1錠というのは体重60kgの人間が飲む量。愛犬の体重は3.5kg。
軽く17倍です。どれだけ体に負担がかかっているか。
ただ、以前一度1/4錠に減薬した時は、完全に治療前の状態に戻ってしまって生死の境をさまよう一歩手前になったので、もう1/2錠以下にはできません。

ダックスは自己免疫疾患が出る因子が全身にあり、うちの子は自己免疫攻撃が肺と四肢に出ているので、まずは生命に直結する肺への攻撃を少なくして通常の生活を送れる状態にすることが第一。
自己免疫疾患は原因不明でけっして治らない病気なので、症状がなるべく出なくなるまで薬の量を出来るだけ減らし、うまく病気と付き合っていくしかありません。

でも、減薬して3週間が過ぎた頃からまた四肢の踏ん張りがきかなくなり、耳の聞こえも悪く、目も見えづらくなっている状態が顕著になってきました。
歳のせいもありますが、治療前に出ていたこれらの症状はステロイド剤投与後無くなったことから、歳よりもやはり病気から来ているのが強いようです。
それに追加して、今までには無かった症状も出始めました。
最近異常に抜け毛が多く、目やになどを取るとたまに肌がじゅくじゅくしてしまうことも。

ステロイド剤をまた増やせばこれらの症状は全部抑えられます。
増やして欲しいけど、ますます腎臓に負担がかかり、命を縮めることはわかっているのでそれはできません。

投与開始の時、担当の先生が何度も言った
「どうか、ステロイド依存にならないでください。飼い主さんがその沼にはまると、犬がかわいそうです。外見的にもとても悲惨な状態になります」
という言葉があったので、体をボロボロにするステロイド剤の増量は絶対するつもりはありません。

でも、やはり心配で先生に相談したところ「全身疾患だからこれから全身に様々な影響が出てくるけど、本人がつらくない状態で過ごせるのが一番。これ以上薬を減らすとまたぶり返して今度こそ危険な状態になるので、このまま量は変えず治療を続行しましょう」との診断でした。
とりあえず、最近は毎月の血液検査での数値も安定していて問題ないそうです。

今はステロイド剤のおかげでとりあえず呼吸も苦しくなく問題なく過ごせていますが、副作用でますます筋肉は薄くなり、今後も次々と体の変化も起こってくるでしょう。

老化で体が弱ってだめになるか、薬でボロボロになるのが先か。

「今年のお正月にはかなり危険な状態だったけど、このままいけば14歳の誕生日もちゃんと迎えられますよ」
という先生の言葉に、本人が幸せに過ごせるように、悔いのないようにこれからも見守っていくしかないですね。

病気のことがなくてももう結構な歳だし。
1日1日、愛犬と一緒に過ごせる時間を大切にしなければ。