蓄熱システム地域熱供給配管の蓋

銀座5丁目で東京都市サービス株式会社のマンホールの蓋を2枚見つけました。

ロゴのアップ。通常あるような鋳型形成のロゴではなく、印刷した物を上から貼付けているようです。
少々痛んでいますが、会社ロゴの下に会社名が書かれていて非常に分かりやすいです。

通常、蓋にはロゴしか入っていない場合が殆どなので、あまり見かけないロゴだと何の蓋かを調べる際非常に時間がかかるのですが、これは一発で分かって楽でした。

設置場所は車道。車通りは激しくないので、撮影は楽でした。

調べてみると、東京都市サービス株式会社は熱供給事業やビル設備等を行っている会社だそうで、そうやらこの中には蓄熱システムによる地域熱供給の配管が通っているようです。

蓄熱システムとは夜間の割安な電力を利用し冷房用の冷水や氷、暖房用の温水を蓄熱槽に蓄熱し、その熱エネルギーを昼間の空調に利用する省エネルギー・省コストなシステムで、いわゆるヒートポンプです。省エネ省コストだけでなく、災害時には蓄熱槽の水を消防用水として利用でき、仮設トイレ洗浄水、濾過器を設置すれば生活用水にも活用可能だとか。

この会社は蓄熱システムを使って熱供給センターで製造した冷水・温水を、契約した建物群に配管を通じて地域熱供給していて、契約者(建物)は、その冷水・温水を利用して冷暖房等を行っているそうです。
そうすることで設備の集約化により個々の建物に冷却塔や熱源機、冷却塔や冷却水配管スペースが不要になり、環境負荷低減効果、設備の集約化によるスペースの有効活用がはかれるとか。

地域熱供給地区は17地区(内訳は東京都:12、神奈川県:2、千葉県:1、北関東:3)あり、今回見つけたのは「銀座5・6丁目地区」のものでした。

供給開始は昭和62年(1987年)8月だそうなので、この蓋も同時期に埋設されたと思われます。
ちなみに、供給している建物は東京メトロ銀座駅東京メトロ・都営浅草線銀座駅NSG銀座ビル、銀座S2ビル、リコー三愛ビル、POSCO東京ビルとのこと。

今回は2枚だけでしたが、供給建物が上記の様にはっきりと分かっているので、近々またその周辺をくまなく回ってみてコンプリートしてみようと思います。